春雨降りて百穀を生化すればなり(暦便覧)
穀雨とは、萌え出た穀物の若き芽に、さらなる育みを促進させる恵みの雨が降る季節を指して穀雨と呼ばれるようになりました。やんわりと降り注ぐ春雨も、3日以上つづく長雨は「春霖(しゅんりん)」、降ったり止んだりするものは「春時雨(はるしぐれ)」と呼ばれて来ました。
春の雨は草花にとっては成長を促す、父母のような存在。これからは一雨ごとに深さを増す深緑の季節。6月の雨期とは異なり、軽やかに潤し育む春の雨は、やさしく包み込むよで、多彩な景色と呼び名を備えています。
お茶のヌーボー解禁日「八十八夜」
一番茶の恵みをいただく悦び
「八十八夜」は、立春から数えて88日目。今年は5月2日になります。八十八夜に摘まれた一番茶は、旬の滋養に満ちていることから、古来より寿命が延びると珍重されていました。新茶の特徴は、若葉のすがすがしさ、さわやかな香りにあります。また、茶葉の柔らかく、天ぷらやお吸い物などして食べる事もできるそうです。
めずらしい新茶の「生茶葉」ネット販売
京都、和束(わづか)町にある、"京都おぶぶ茶苑"では、5月1日の日に摘んだ生茶葉を八十八夜の2日のうちにクール宅急便にて全国配送してくれるそうです。生茶葉をきざんでやくみとして冷奴に乗せて食べたり、お吸い物や天ぷらなどの食用として楽しめるところがユニークです。
内容量は25g。茶葉の枚数の目安はおおよそ20〜40枚。価格500円(1パック:税込)、送料別。限定30パック。
のらくり編集部も早速、お取り寄せしました。そのお味の報告は、「のらくり宿題帳」に掲載中!
【参考文献】美しい暦のことば
(インデックスコミュニケーションズ出版)
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