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大暑(7月23日〜8月7日)

2010年07月23日
大暑

暑気いたりつまりたるゆえんなれば也(暦便覧)

大暑(たいしょ)とは、夏も本番となり本格的な暑さがはじまる季節。この時期は夕立が突然やってくる時期でもあります。その景観は真っ白に煙るように雨が降るさまから「白雨(はくう/しらさめ)」ともいいます。また夏の景色を象徴する蒼い空にゆったり浮かぶ大きな「入道雲」は、頭を丸めたお坊さん(=入道)の姿から名付けられました。このにわか雨が暑さを一休みさせてくれます。
ちなみに暑中見舞いは、7月20日から「立秋」のまえ8月7日ころまでに行い、その後は残暑見舞いに変わります。

各地の行事・行事食

酷暑の時期にスタミナをつける食と知恵

土用丑の日のうなぎ

大暑の時期は、スタミナをつける代表の食材として有名なのは、土用丑の日に食する鰻。万葉歌人である大伴家持が「石麻呂に 吾物申す 夏痩せ に よしと云ふ物ぞ うなぎ取り召せ」(万葉集 巻十六)で1000年以上まえから夏バテにいいと詠われていました。
「土用」とは、「陰陽思想」と「五行思想」を組み合わせた陰陽五行説から四季に当てはめ、「立春」「立夏」「立秋」「立冬」における始まる前の18日間を土用といいました。

土用丑の日」がうたわれるようになったのは、調べてみると諸説ありますがその中でも有名なのは、江戸時代に万能学者であった平賀源内が人気がない鰻屋の店先に「本日土用の丑」と張り紙を出したことが人気に火をつけたとか。
その他には、江戸時代を代表する狂歌師の大田蜀山人が当時仲の良かった鰻屋の頼みで、「うなぎは滋養に効果があり、特に丑の日には食当たりしないという意味のことを宣伝させた」 ことが始まりだという説など。どれも暑い最中に知恵を振り絞って考え出されたのでしょう。ちなみに2010年の土曜丑の日は、7月26日(火)になります。

夏の3大スタミナ食の記念日

鰻以外に夏のスタミナ食として思いつくのは、天ぷらと焼き肉。7月23日は、「天ぷらの日」でもあるそうです。調べてみるとその起源は不明瞭ですが、なんか面白いですね。ちなみにスタミナ食の代表選手の焼き肉の日もありました。8月29日だそうです。音の響きがニクいです。


【出典】鰻登亭 H.P.|うなぎのあれこれ


八つ目鰻が炭火で美味しそうに蒲焼きになる映像

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