日天の中を行て昼夜等分の時也(暦便覧)
春分とは、天文学的に地球全体の昼夜の長さがほぼ等しくなる時期。季節として春の中頃、昔は農家はこの時期に種まきをはじめました。
春分の日が国民の休日に制定されたのは昭和23年、「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」とされています。またこの春分をはさんだ前後7日間は彼岸とされ、ご先祖さまの安らかな成仏を願う期間とされています。
彼岸の食べ物
春彼岸は「ぼたもち」
お彼岸には、もち米とうるち米を混ぜて炊き、適度につぶして丸めたものを小豆あんで包んだ和菓子をたべますが、春彼岸、秋彼岸によって同じお菓子も名称が実は変わります。春彼岸は春に咲く牡丹の花にちなんで「牡丹餅=ぼたもち」と言われます。ちなみに秋彼岸は、秋の花、萩にちなんで「御萩=おはぎ」になります。
本来は「ぼたもち」、「おはぎ」は、小豆の収穫時期である秋は、皮ごと利用した粒あん、春は越冬させて寝かしていたため固い皮をとったこしあんを使用しました。こうした違いは現在はあまりこだわらなくなってきているようです。また、地域によっても米粒を潰したものを「ぼたもち」と呼んだりさまざまです。
【出典】Allabout|暮らしの歳時記
愛知県豊川市の「豊川いなり寿司」
彼岸には、法事の流れから仏前に捧げる料理は肉類をはぶいた野菜、乾物類を中心とした精進料理がならわしと言われます。いなりずしは精進料理の一つで、あぶら揚げを醤油と砂糖で甘辛に煮付け、これに、にんじん、いんげん、しいたけなどの野菜類をまぜたごはんを詰め込んだ俵の形にしたものとしておなじみです。
町おこしの一環で、豊川稲荷の門前町で販売されて来た「豊川いなり寿司」が、ご当地グルメブームで脚光を浴びているそうです。ちょっとかわりだねは、「おきつねバーガー」。 いなり寿司用にと肉厚油揚げにこだわるあまり、パンのような厚さになってしまった事から開発されたB級グルメ。ヒレカツ・レタス・たまねぎを、あぶら揚げで挟んだバーガーは、あぶら揚げはサクサクしていてあわせて食べるとまた不思議でケチャップ味でおいしいそうです。お彼岸の食べ物からはちょっとずれてしまいましたが、おもしろそうですね。
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