初めて秋の気立つがゆへなれば也(暦便覧)
今年(2009年)は8月7日から立冬の前日(11月6日頃)までが暦上では秋。でも体感的には夏真っ盛り!まさに暑さのピーク!!暑さの頂点ということは、これからはだんだんと涼しくなっていくということ、おそらく...どうなのさ?地球温暖化よ。
実際には暑いのなんの、汗だくだくですが、蜻蛉(とんぼ)を見かけたり、ヒグラシが鳴く声なんかに秋の気配を感じてください。カナ・カナカナカナ‥...、あのヒグラシの鳴き声を聞くと、涼しげな気分になるから好き。
立秋となる8月7日からは残暑見舞いになる、と前回書きましたが、残暑見舞いは白露の前日、今年(2009年)は9月6日までに出しましょう!
盂蘭盆会
「お盆」と一般に言われている言葉の正式名称は「盂蘭盆会(うらぼんえ)」。
「うら盆」という言葉は聞いたことあるかもしれないけど、けっして「裏盆」ではない。なので「表盆」なんつー言葉はござーませんっ。(一時期そう思った。)
先祖の霊があの世から帰ってきて家族と一緒に楽しいひとときを過ごし、また帰っていく期間で、先祖のことを思い出し、感謝する日です。小さい頃は、お盆になると母の実家に親戚が集まってお線香あげたりしてましたが、いつの頃からか、やらなくなってしまったし、親戚とも疎遠ぎみ。。。先祖を大事にしていた日本の古きよき風習は伝承していきたいものです。反省。。
「お盆」は地域によって行う時期が異なっているけど、だいたい、7月または8月の13日~16日までの4日間を指していて、始めと終わりが多少異なることはあっても15日はたいてい含まれているそうな。
かなりざっくりな流れとしては
13日の夕方に迎え火を焚いてご先祖様をお迎え、
お帰りになるまで供養をして
16日の夕方、送り火を焚いてご先祖様を送り出します。
さて、お盆にはどんなものを食べるのだろうか。このような一族集まって催す行事なのだから、そこには必ず「郷土料理」「伝統食」があるはず!
で、自分の人生でお盆に必ず食べたものという記憶はないのでいろいろと調べてみました。各地域でそれぞれの素晴らしい料理をいくつか発見。日本バンザイ!
【盆汁】主に三重県あたり?
夏野菜たっぷり味噌汁(大豆を入れるのが定番だそうです)
【赤もの漬け・赤ずし】秋田県
みょうがの葉を敷いた木桶に、もち米のご飯、きゅうりの漬物の輪切り、赤じその葉、塩などをふり入れ、これを繰り返して何層かに重ね、落としぶたの上に重石をのせて漬け込むと、1~2日で程よく発酵して食べごろ、とのこと。色鮮やかで美味しそうでした。一度食してみたいですね。さすが秋田県。
【天ぷらまんじゅう】岐阜県・長野県・福島県
素直にそのまま、まんじゅうの天ぷらです。まんじゅうですから、あんこ入ってますよね。甘いですよね。その地域によってお菓子として食べたり、おかずとして食したり。福島会津では天つゆをつけて食べたりもするそうです。
【イナムドゥチ】沖縄県
お祝い事で食べる、具だくさん豚汁のようなもの。
猪(イナ)もどき(ムドゥチ)という言葉の通り、希少な猪肉の代わりに豚肉を使用したそうな。
【煮しめ】日本各地
まったく聞きなれない言葉です...これからは使ってみたいと思います。ハレの日に食べられることが多い料理で、野菜や乾物などを、形をくずさないように、やや濃いめの味(醤油味)で煮あげた料理。地域にもよりますが主に里芋、人参、しいたけ、れんこん、こんにゃくなどを使っています。
最後に【そうめん】
夏はそうめん!と思って暑い日にはサッパリとしたそうめんを食べたりしてましたが、お盆にも深く関係ある食べ物でした。知らんかったぞ。。。そうめんは麺の長さに事寄せて祖霊とのご縁が長く続くようにという願いが込められたお飾りなのだそうです。日本はおせち料理とかおめでたい料理には縁起のよい言葉を込めて料理していたりするよね。お盆とそうめんにもそんな関係がありました。先人の知恵や風習はホントに関心させられます。
全てを網羅しきれませんでした...。ごめんちゃい。。情報に間違いありましたらご指摘をくださいまし。
地域のお盆料理、情報お寄せくださいましー!!
みなさまからのご意見や投稿をお待ちしてます。