冷ゆることの至りて甚だしきときなれば也(暦便覧)
一年で一番寒さの厳しい頃 。逆の見方をすれば、これからは暖かくなると言うことになります。暦で一番最後の時期。次は旧暦では新年のはじまり立春。春はもう目前です。
この時期は寒さを利用して、凍り豆腐、寒天、酒、味噌などを仕込む時期にもあたります。また、1年で一番寒い時期に「大寒みそぎ」なる寒中時に冷水に入り、無病息災を祈願する行事が行われます。そして、この時期に行われる行事としては「節分」です。もともと季節の分かれ目(=節分)という意味で、立春・立夏・立秋・立冬の前日のことを指します。昔は新しい年は春から始まったので、立春の前日は大晦日のようなもの。4つの時期の中で最も大きな節目として立春の前日をさすようになりました。
山口県春日神社/寒中みそぎ
毎年大寒からの3日間行われ、午前6時30分と午後6時の1日2回行われます。参加費(初穂料)千円を納め、タオル・着替えを持参すれば誰でも参加でき、0度近い水の中でのみそぎに参加すると、その年は風邪をひかないといわれています。みそぎが終わると、あめ湯などの温かいおもてなしがあります。
奈良県/金峰山 節分会 鬼火の祭典
世界遺産で日本の桜の見所でも知らせる吉野山。
ここでは節分で追われた全国の鬼達が集まる。「福は内、鬼は内」、優しく、ふところ深き吉野山で荘厳な行事が山間で盛大に行われます
【参照サイト】
山口県 春日神社 寒中みそぎ
奈良県 金峰山寺
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