日南の限りを行て日の短きの至りなれば也(暦便覧)
一年中で最も夜の長い日が冬至(12月22日ころ)です。暦の上では冬の半ばですが、文字通りこれから寒さが本番をむかえる冬に至(いたる)季節。この日を境に、翌日からは太陽の日照が一日一日と長くなります。
「冬至」「湯治」、「ゆず(柚子)」は「融通」と昔の人は行事においてげんを担いでいました。冬至の夜は柚子湯に入り一年の垢をおとし、運気がつくように「ん」のつくものを7種食べ、幸せを願いました。例えば、なんきん(かぼちゃ)、だいこん、にんじん、れんこん、こんぶ、こんにゃく、こんぼう(ごぼう)など。「ん」が二度ある「にんじん」などは更に運気があがる食べ物と考えられました。昔のひとは何ともユーモアにあふれた洒落な生活を営んでいたのですね。
沖縄県 トゥンジージューシー
12月22日(冬至)
沖縄県では冬至に、沖縄流炊込み(煮込み)ご飯、トゥンジージューシーを作り、酢の物と一緒に仏壇に備え一家の健康を祈願する習慣と行事食があります。米に田芋、豚肉、にんじん、かまぼこ、しいたけなどを混ぜ合わせ、豚出汁、かつお出汁で炊き上げます。
また、「冬至正月」といい、元来、中国から伝来したもので冬至を陽が復活する日と捉え、琉球王府も天神を祭る元旦同様の行事としてきました。
【参照サイト】
沖縄WEBマガジン|ryuQ100味12月号(写真有り)
かねよしH.P.|沖縄の行事|冬至
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