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小満(5月21日〜6月5日)

2010年05月21日
小満

万物盈満(えいまん)すれば草木枝葉繁る(暦便覧)

小満(しょうまん)とは、万物がしだいに生長して天地に満ち始める意味があります。本来は麦の穂が実り、少し満ちてきた季節を指し、初夏の麦の刈入れの季節を「麦秋」とも言ってきました。ここでの「秋」は季節の意味でなく、元来、収穫を祝う田の神祭に関係した意味をもった言葉として表現されています。また古来から麦は、五穀(米・麦・粟(あわ)・豆・黍(きび)または稗(ひえ)のこと)として米に次いで大切な食料でしたが、現在の麦類の自給率は約11%だそうです。
【参考】農林水産省|品目別自給率

各地の行事・行事食

初鰹をいただく口福

女房を質に入れても食べたかった!?

古くから日本人に親しまれている初夏を告げる食材、鰹は、他の多くのサバ科の魚と同じ様に、暖かい海にすむ回遊魚です。黒潮にのって初夏に日本に近づき(上り鰹)、秋頃は逆に南下(下り鰹・戻り鰹)をはじめます。そのお味じは、戻り鰹に比べ脂肪分が少なくさっぱりとした味わいが特徴となります。 「目に青葉 山ほととぎす 初鰹」という有名な句もあるほど鰹は、古くから日本人に親しまれて来た魚。こと江戸時代には、初鰹が珍重され、「女房を質に入れても食べたい初鰹」などといわれるほどだとか...。

通常の10倍も寿命も延びる程の美味しさ!

昔から初物の食材(通称、「走り」)を食べると75日寿命が伸びるといわれています。諸説あるそうですが、一年を5つの季節に分ける中国でポピュラーな五行に暦をあわせた数え方。一つの季節の長さが75日平均になることから言い伝えられているようです。ちなみに、初鰹に関しては75日ではなく、750日寿命が伸びるとも言い伝えられています。それほど昔の人達は、この初鰹を珍重してきたのでしょう。
【出典】All About|食育

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