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後編:2010年コンビニの恵方巻(まるかぶり寿司)を比較

2010年02月04日

前回の前編は、2010年の節分イブイブでファミマサークルK恵方巻を調査しました、比較調査研究所補佐の寒鰤照美(テルミー)です。今回は挫けず涙せずに無事に調査完了できるか、再戦レポートデス。実食レポの対象コンビには、「セブンイレブン」、「ローソン」、「ミニストップ」の3社

2010年恵方巻 三兄弟左2つ:セブンイレブン、中央:ミニストップ、右:ローソン

余裕シャキシャキ独走、セブンイレブン。

前回は全く恵方巻の気配がどこの店舗にも無かった「セブンイレブン」。2月3日の当日にようやく特製恵方巻「牛しぐれ煮恵方巻」が店頭販売され無事に入手。2010年の予約数(1月27日まで)は前年より2割増。同社は「売り上げ本数は前年の405万本を上回る勢い」とのこと*。しかし、セブンイレブンは節分当日に勝負を仕掛けてくるところは、元祖コンビニ恵方巻販売トップの余裕か、単品管理のマーケティングヘッヅ集団の戦略的作戦か。

*参照:農業新聞「国産まるかじりネット|ニュース」

独創的な「牛しぐれ恵方巻」

セブンイレブン2010年牛しぐれ煮恵方巻2010年はグッチ裕三氏とのコラボもの。前回は森久美さんでしたが商品開発にも優れています。他コンビニとの差別化がしっかり確立されています。サイズは従来のハーフ。値段&カロリーは、やや高めの390円(349Kcal)。かわり巻寿司ですが味はしっかりしてます。牛肉のしぐれ煮に柚子胡椒と一味・山椒、さらに隠し味で柚子皮のアクセントが効き、酢メシとの相性バツグン!お子さんでも喜ぶ味付けはさすが、グッチさん監修。定番化しも良いくらいのです。

2010年セブンイレブン恵方巻

一方、定番は(丸かぶり寿司/260円ハーフサイズ:263Kcal)の方は、他社にくらべキュウリのしゃきしゃき感と後から口に広がるしいたけの香味りが印象的です。サイズ展開も従来のハーフサイズ、3本パックなどのサイズ&種類の商品展開は他社より細か。

忍び寄る追撃部隊、ローソン。

業界第2位ローソンは、商品ラインナップは定番以外に海鮮恵方巻や家族向け3本パックやセット商品やバラエティー化など商品展開は控えめ。商品棚には同じサイズの恵方巻がずらり一段独占してましたが、値段が記載されていないんですよ。他の弁当やおにぎりなどは裏の商品説明&バーコドシールにちゃんと記載されているのに、恵方巻関連は値札表示なし。商品棚にも値段なし。まるで高級お寿司やか...。

見た目テラ巻き「恵方巻」

2010年ローソン恵方巻

定番の巻寿司はフルサイズのみ一本380円(577kcal)。何といってもの巻寿司の直径は一番太い!サイズを測ってみると00cm。ちなみに他社との比較してもらうと右の写真のようになります。持った感じ、どてっとして、かぶりつこうにも巻がやや柔らかめでしなってきます。さらにおぼろが他社より多めでかじってるとぼろぼろと床に落ちます。これは私の食べ方の問題もありますが、何せ太すぎて、丸かじりは即身成仏級。景気よくいったのでしょうが、女性やお子さんはちょいと食べづらいのでは。お味の方は単にデカイだけでなく穴子と干瓢の煮付けの味わいが豊かで印象的。玉子の味わいもちゃんとしていて単に調味料だけでごまかしていないところは好印象。

2010年コンビニ恵方巻比較ローソンVSミニストップ

地道なダークホース、ミニストップ。

2010年ミニストップ恵方巻おまけ

2月に入ってからちゃんと恵方巻商戦には力をいれていたミニストップ。商品ラインナップはローソンと同じく、特に特徴はみられないものの、節分当日は各店舗にて小物の縁起5円玉を付けるなどの工夫も見られた。小売業界第2位イオングループ傘下にて、コンビニ業界で個性的な食品開発を売りにする。



意外にマッチョな「幸福恵方巻」

2010年ミニストップ恵方巻

定番の巻寿司はフルサイズのみ一本380円(524kcal)。見た目は特に引かれるものは無いが、他社に比べパッケージはやや特徴あり。お味の方は、味付けの面で甘辛な醤油と酢メシのお酢はマイルドな印象。決してしつこい感じでは無い。玉子や高野豆腐のバランスも悪くない。手に持った感じは意外とずっしりしてサイズも他社よりも若干、大きい。しかし、直径は大きすぎず丸かじりにはお子様、乙女も問題ない大きさが嬉しい(誰が!)。

「テルミー買いたい心緒(しんしょ)」結び。

前編を含め、今回は5社6本の巻寿司を自腹にて食しましたが、セブンイレブンの変化球は「あり」な逸品でした。さすが爆走状態ぶっちぎりでしょうか。意外とミニストップは地味ながら味わいのバランス、見た目、質と量など平均的に好印象でした。

その反面、コンビニ業界第2位ファミリーマートさん、是非がんばって下さい、とやんわりエールを送ります。このデフレ不況時にあえて特上で高級感を全面に打ち出した商品企画はずば抜けて興味を引いたのですが、あれやこれややりすぎて、全てぼやけた感じで...(涙)。いかんせん、箱には行ったら商品は見えない分、期待も余計に大きく膨らむんで、商品があれではやりきれない気持ち「今ならポイント1,000倍で不当りマイレージ」な匂い。

2010年ファミマ恵方巻定番のやつも店舗で試食させてもらいましたが、味わいある玉子やきなど悪くはなかったので、来年に期待デス。でも、もう成金パッケージ、ノーモアです。

はじめてにして、6本の恵方巻をかじりまくった2010年節分、今年はちょっとくらい運が上向く気持ちで、お腹一杯な節分でした。ちょっと太ったか?

レポート:寒鰤"テルミー"照美

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