「十五夜」は知っているけど、「十三夜」とはなんぞや?
と思う方が多いのではないでしょうか。
かくゆう自分も、十三夜なんてどんなものなのか知らんかったです。(存在すら知らなかったかも...)
そんなわけで、せっかく日本人に生まれたんだから、日本の文化を知って後世に伝えていかねば、
なんてなことをちょっと考えつつ、お饅頭目当てで決行してみました。
(写真:10月30日撮影)
そもそも十三夜とは...
「十五夜」は月見団子やススキ・サトイモなどを供えて「芋名月」とも呼ばれてますが、
「十三夜」は栗や枝豆を中心に供えることから「栗名月」「豆名月」ともいいます。
どちらか一方の月見を欠かすことを「片月見」といって、縁起がよくないそうです。
広辞苑によると
「旧暦の毎月十三日の夜」。そして「旧暦の九月十三日の夜」。
「919年/延喜19年の醍醐天皇の月の宴に始まるとも、宇多法皇がこの夜の月を無双と賞したのにもよるというが、わが国固有のものらしい」(広辞苑引用)
だそうです。
中国から伝わった「十五夜」とは違って、「十三夜」は日本独自のものなんですね。
少しかけた月を愛でるって、なかなかのセンスですよね。
やはり、月見というとお団子を連想するため、何かお団子に見立てて甘いものをゲットだわ!
と、今回は「日影茶屋」さんで購入しました。(来年はお団子作ってみます...)
↓季節限定「栗茶巾」
栗!うまっ!栗そのまんまの味。ちょっと渋皮の風味があるところがまた良い!
中にこし餡が入ってます。
↓「栗名月」
中には白あんが。周りの皮が、ちょっと口の水分をもっていくような食感で、月そっちのけでカブリつきました。
「日影大福」
中の粒餡がたまりません。餡子というよりアズキだ!と思わず口走るほど風味がよかった。餡子好きには感激ものでした。
昔の人も「今日はお月見だからお団子食べれるわ」みたいな楽しみもあったのではなかろうか。
近所の道端に自生しているススキを2本拝借して、十三夜の月見を愛でることができました。(写真:我が家の2階ベランダから撮影)
十三夜は栗と枝豆を中心にお供えするのですが、枝豆の入手ができなかったため、茶福豆を代用。
(栗は上記、日影茶屋さんのお饅頭たちを代用。)
夜、月明かりでお饅頭とお酒をかたむけながら月を見上げるのは、なんともいえないゆとりがあって
「日本人でよかったなあ」なんて思いました。
このような風習は親から子へ伝えていきたいですね。
また、地方によって、お供えするものや風習など様々あるので、その土地の古来のものは
そのまま引き継いでいってもらいたいものです。
※もちろん、今年の十五夜もお月見したので、片月見ではないですよ!