初上陸だぜ、佐渡島!
意外とアクセス◎な島
いっちきました!ここは日本海沖、新潟県に属する沖縄本島に次ぐ広さの離島、「佐渡島」。
今回は、佐渡島で農村ワーキングホリデー!
東京の品川駅から夜行バスに飛び乗り、8時間。新潟港に翌朝6時30分に到着。今回は佐渡が島の柿農家さんと漁師さんのお手伝いダブルヘッダー。アラフォー編集長、生きて帰れるかまさに後厄の絶体絶命、危機一髪なボラ旅。
薄氷の残る早朝の新潟港、朝飯のおでんとおにぎりを買出しに行った帰り道、滑って転倒。朝の街頭で新潟の空を仰ぐ。「世界の終わりにしては空が広いね...」。やっぱり後厄。手元におでんの生温かい湯気が大気に染み込む中、ボランティア援農旅の始まりに不安を募らせながら、しっとりモイスチャーなおにぎりの包装フィルムをはぎ取り、独りベンチで白い息を吐き出しながら口に押し込む。胃に入れば一緒ですから(涙)。
新潟港からフェリーで2時間30分、客室のテレビから鳴り響くカーリング娘の奇声をBGMにまどろみながら、いつの間にか佐渡島に到着。まだ雪が山間に残る風景に身震いも何のその。お天気男、佐渡島、初上陸にてなんの知識もありません(汗)。意外と思ったよりアクセスは楽。閑散期の冬場でも一時間に一本のフェリーは出てるなんて、意外でしたね。
■参考サイト:佐渡汽船「時刻表」
しかし、薄氷の上を今朝、すっころんだ時に右の手のひらを強打。気前よく血痕たれ流し、さらに勢いづけたトリプルルッツでダブルトールでナイス転倒。過去、最高得点ですね。本当に、こんなん身体で農作業できんの?
そんな事はお構えなしに船を降りると、佐渡島観光協会の職員のお出迎え。昼時でしたので早速、男二人で受け入れ先の農家に行く前に腹ごしらえ。途中でよった食堂?、寿司屋でカツ丼&豚骨ラーメンまでなんでもありメニュー(汗)。
そこはお寺で柿農家
フェリーで着いた佐渡島でメインの両津港から昼食を途中でとり更に車で50分、漸く受け入れ先の農家に到着。島の大きさは都内の山手線内の面積くらいとか。島一周を車ですると5〜6時間らしい。舐めてました、佐渡島。しかも、島といっても全体は山間が多く平地の印象はそれほどありません。
ここは佐渡島の南部、小佐渡といわれる地区の丸山という村落にある真言宗の平泉寺で、農業を兼業する中浜さん宅にお世話になりました。
こちらの生産者さんでは、佐渡島の名産、おけさ柿の生産とお米の苗を生産しており、2月は柿の木の枝を剪定した枝拾いなどのお仕事が中心。やはり春直前はどちらかといえば農作業は閑散期。
作業はまだ雪残る裏山に軽トラで登り半日、枝拾い。その後は、お父さんと一緒に隣町のJA(農協)に3月から種を蒔く肥料や農薬を取りに車で出陣。
「どのぐらい持ってくるんですか」
「そうね、今日は4トンくらい」
「こやし(肥料)って、牛糞?それとも...」
「へぇ、?こやしはこやしだ。」
まったく検討もつかずに車に乗り込むアラフォー隊長。
こんな時はしばし佐渡島ドライブを堪能。楽しんだもん勝ちね。ちなみに1,000kg=1t。小学生でも分かる単位だ(痛)。だが何をどのくらい運ぶのか、内容と規模が全く検討もつかない都会モン、後厄で斜陽な人生をうすら笑う。大体、都会の日常で「○トン」なんて土建屋じゃない限りつかいませぬ(沈)。まぁ、死にはしないでしょ、おそらく...。都市部と農村部の交流で起こりうる問題として、このような共通認識(言語)のズレは毎回の事、慣れです、何事も。このギャップも農村ワーキングホリデーの楽しみの一つと考えるとおもろいですよ。
毎回、農村部に行けばアラフォーも若者扱いにて、肉体労働三昧。覚悟の上での援農ボランティア。しかし、今回も容赦なくガテン労働はガンガン続くのでした(汗)。
まぁ、そもそも農業が重労働であることは間違いありません。ちなみにこちらのお父さんは、高校の時から農業をされていたそうでう、年期が違います。ピン子もびっくり、バビューンな肉体年齢に、脱帽っです。
やっぱり楽しみは、生産者さん宅の地元飯
20Kgの肥料袋を2人で200袋を積下ろし、本日17時30分に仕事終了。
やるね、アラフォー。座右の銘は「自画自賛」(笑)。そっとほめてやりたくなるも、お父さんもひょいひょい慣れた手つきで肥料袋を下ろす姿はとても70歳のお坊さんにはみえません。
こちらの方が肉体年齢は確実にビハインドです(涙)。
さて、今夜はお母さんが手打ちそばと裏の山道で取れたふきのとうの天ぷらを振舞ってくれました。
こちらの立浜さんのお宅、食の自給率はすごいもので、そばの実も栽培し、調味料類もみそなんかも手作り!。食卓に並ぶもので肉と魚以外はほぼ自家製。塩でさえ手作りですから(驚)。
当然、そば打ちもお母さんが手際よくやってましたが、こちらもお手伝いするも、右手を負傷していることも忘れてそばをこね回しましたが、なんとも手際の悪さ(涙)。
またもや婦人会にも打ち負かされるアラフォー。
しかし、初めて食べた鱈の刺身、初・体・験。都会じゃ鱈は鍋の具材でしか食さないからね。さすが新鮮で、食感はもちもちしてうまい!。佐渡島は食も豊富ですな。
猫の手も借りたいのら仕事は修行のごとく
翌日は冬場でもあり、朝は6時30分起床、7時から朝食、作業は8時開始。作業は本日も肥料を4トン搬入。今回はお父さんと一台づつ車を運転して効率を図りました。久しぶりのマニュアル車の運転に冷や汗&涙目。
しかし、2月下旬といえ珍しく晴れ間が覗き、さらに肉体労働で気づくと半袖姿に。なんとも見た目だけはそれっぽい感じです(笑)。
昼をまたいで3往復をし夕方4時。そろそろ日も傾きだしてますが、本日最後は雪の時期に起こりがちな農水路に流れ込んだ倒木の排除。最初は手作業でとの指示に、さすがにプロレスラーじゃないからと素直にギブアップ(汗)。
結局、お父さんがチエーンソウで切断し、最後は二人で何とか土手に担ぎだし無事終了。
中浜さんご夫婦に何とか支えられたアラフォー隊長、何とか3日間の佐渡島、柿農家でのワーキングホリデー作業を無事完了。
今回は柿の山から見えた青い空と日本海の景色が幻想的で忘れられません。また、休憩の最中におジャマした近所のおばあちゃんの笑顔や気さくな島民の人柄など、佐渡島は「人と空」の國。
ご自宅にはTommyという一才の喧嘩が弱い気弱なキジトラの雄と、産まれたのら子猫二匹がお家を自由に出入りしてました。Tommyはその子猫たちとは血縁関係はないけどよく面倒みてるのさ。ちなみに、今回の佐渡島観光協会の援農プログラム名「猫の手隊」。お前もただ飯だけじゃなくたまには農業も手伝いや、Tommyくん。
次回、援農ワーキングホリデーin佐渡島は、待望の「漁師編」に続きます。こうご期待!