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節分とは何ぞや?:のらくりレポート

2010年01月25日
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一月も終わりにさしかかり新年ムードも落着き、日照時間も徐々にのびて来ました。
もうじき暦では季節の節目、春の到来「立春」。季節の行事としては、「節分」の季節ですね。
今回はこの「節分」について調査してみました。

節分の由来

節分の豆まき

そもそも「節分」とは...。
日本の暦では、季節を「立春、立夏、立秋、立冬」と年に4回の節目を設け、この前日を季節の分かれ目=「節分」と謂われていました。
これが室町時代あたりから立春の前日だけを節分とさすようになりました。なぜなら、春を迎えることが新しい年を迎えることでもあったため、また、農耕民族として畑仕事を再びはじめる重要な時期でもあったからとも考えられてきました。

節分」が行事として行われるようになった由来は、古代中国の大晦日に行われていた桃の木で作った弓矢を射って、鬼を追い払う邪気払いの宮中行事、「追儺(ついな)」の行事と節分に行われた「方違え(かたがえ)行事」の中の「豆打ち」の儀式が融合したものだと謂われます。
それが一般庶民の間に広まるようになり節分の行事が広く浸透していきました。

出典:日本文化いろは辞典「節分」AllAbout「節分」のいろは

豆まきと行事食

節分」には豆まきですが、さて何ゆえ"炒り豆"を撒くことになったのでしょうか。
その由来の一つは、豆という言葉の響きが「魔目」(=鬼の目)と同音というところから豆=鬼という考え方があるとのこと。そこで豆(魔目)を炒ることで鬼を退治したとの謂われがあるそうです。ダジャレも立派な民族文化に繋がるんですっ!全国のダジャリスト中年族のみなさま(汗)。
二つめは、陰陽道で「木火土金水」と自然界の相関関係の「五行」に起因する考えから、豆は「火」に属し、鬼は「金」に属するとのこと。「火」は「金」を溶かす関係性から「火」に属する豆でを退治すると謂われています。また豆は「魔滅」に通じ、鬼に豆をぶつけることにより、邪気を追い払い、一年の無病息災を願うという意味合いがあり、その炒った大豆を「福豆」といいます。
東北から北海道にかけては、炒った大豆ではなく落花生を節分に使う地方もあるそうです。これなら撒いた豆で床に落ちたものでも殻がついてるので衛生的ですね。

出典:AllAbout「どうして豆をまくんだろう?」節分のいろは

関西発、全国制覇の「恵方巻=まるかぶり寿司

いつの間にか関東地区にも定着してきました「恵方巻」、はたしてこやつの正体はどのようなものなのでしょうか...
調べてみますと諸説ありまして、大阪鮓商組合が宣伝にはじめた「節分の日に丸かぶり」から、大阪海苔問屋協同組合が「節分の夜、恵方に向かって無言で家族揃って巻き寿司を丸かぶりすると必ず幸福が回ってくる」とのPRを行い大阪の百貨店でも宣伝販売され一般庶民の間に定着したとのこと。
つまり、洋菓子業界あげてのバレンタインデー大作戦のようなものでしょうか。具材は何でも良いそうですが、七福神に因んで、かんぴょう、キュウリ、シイタケ、伊達巻、うなぎ(あなご)、でんぶん、高野豆腐などの七種類の具を入れるのがスタンダードだとか。
ちなみに、1989年広島県のセブンイレブンが恵方巻きを節分に合わせて販売開始。98年から全国展開となりその知名度は定着して来た様相です。特に主婦の間で定着した背景に、「夕飯の支度が楽く」との意見もあるとか...。恵方巻に関する詳細は、のらくり宿題帳「恵方巻の実態を調査せよ! 」にて詳しく恵方巻の由来などを紹介しています。

出典:セブン-イレブン「まるわかり知識」

全国の節分会

さて、テレビでも節分の日に、神社などに角界の力士や芸能人などお寺などで景気よく豆蒔く姿をみかけますね。「鬼は外、福は内」このかけ声も地域や風習で異なるようです。鬼を祀る寺社では「鬼は外」はタブー(そりゃそうだ)です。
ちょっとユニークな節分会をご紹介します。

  • 仏立山真源寺(東京都台東区)では「福は内、悪魔外」
    (仏教でも、悪魔なんですね...オーメンッ!)
  • 稲荷鬼王神社(新宿区歌舞伎町)では、「福は内、鬼は内」
    (なんか、仲良しこよしです。みな、ブラザーすっ。)
  • 金峯山寺蔵王堂(奈良県吉野郡吉野町)「福は内、鬼も内」
    (全国から追われた鬼を迎い入れる、御仏の懐の深さ!)
  • 茨城県つくば市鬼ケ窪「あっちはあっち、こっちはこっち、鬼ヶ窪の年越しだ」
    (あちこちで追いやられ、逃げ込んできた鬼がかわいそうで
    追い払うことができないためだそうで...まったりピースです。(涙))

参照:AllAbout「節分の豆まき珍風習」

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