「十火」は、明治35 年、商都として賑わう大阪・阿波座で、あられ・おかき製造の銘菓である「とよす」が生み出した米菓の新ブランド。100年以上続く老舗は、高い品質を維持するための一貫生産体制、業界初の品質保証期間の明示など、品質の追究と創業以来の使命を守り続けてきました。「丸|maro」はその中でも伝統を重んじながらも、新たな米菓市場の開拓など時代を創造する斬新でユニークな米菓子。
米の持つ力を最大限に引き出す錬金術
十火の意味するもの
「米」は、その文字は「十」と「火」から成ります。「十」とは完全なこと。
「火」とは、変える、破る、変化すること。「十火(JUKKA)」は、日本古来の米菓子を変革し、新たな食に昇華させる意味を新たなブランド名にこめています。
【出典】十火について|十火ホームページより
新たな試みを米菓業界にもたらす十火
十火の店舗は、東京でも感度の高いアパレル業界の旗艦店が建ち並ぶ南青山に2009年秋にオープンしました。立地はスパイラルビル脇を奥に入り、アニエスbの斜め前に店舗を構えました。外観および内装は、ジュエリーショップを思わせるシンプルな白を基調にした静閑な空間を作り上げています。旧来の米菓の雰囲気を根底から変貌させる、老舗の意気込みは自分たちの作り上げた伝統を一度、破壊し創造するプロセスを表すような静かに力みなぎる雰囲気を漂わせています。
中に入ると、壁際に化粧品のパッケージと見間違うような紙の箱が丁寧に積み上げられ、試食の皿が上品に飾られています。
見た目もキャラメルやフルーツをコーティングした洋菓子のような商品から、薄焼きのせんべいまで展示されています。そのなかでひときわ興味をひきつけたのは「丸(MARO)」という球体のおかき。表面は、和三盆やフリーズドライにした苺をコーティングしたもが、なんとも言えない歯触りのよさに驚きます。口にいれると、口内でサクッと溶けるように崩れ落ちる感触は、匠の技を体感させます。さらにお米の風味が先にしっかり舌に伝わり、その後に苺の芳醇な風味と味わいが湧きあがります。繊細にして大胆な発想と創造力。これは日本の螺鈿(らでん)工芸にも近い緻密で繊細な輝きがそのまま味わいになったような作品に米菓を昇華させていると言えましょう。
素材にもこだわり抜く職人技の粋
作り上げるものは、主に国産の米、塩を利用。商品の特性ごとに米を変えそれに合う塩まで選ぶこだわりよう。どれを試食しても納得の感動です。
武道の世界における"形破り"の思想は、形から入り、あるレベルに達すると形を破りすて、自由に表現できる境地を悟ることと言われてきました。この「守・破・離」の姿勢を老舗の「とよす」は「十火」というあらたな境地を生み出したのでしょう。
現在は東京の青山店のみですが、百貨店などにも期間限定の店舗を出店しているようです。普段とは異なるお土産などに利用するのにぴったりです。是非、サイトの方も見てみて下さい。きっと、かれらの志を体感できるでしょう。
オンラインショップもありますので、遠方の方もその味わいを楽しめます。
日本酒はもちろん、白ワインやこれからはシャンパンなどのおともにも「丸(maro)」はぴったりです。
「のらくり」評価と商品データ
- ■「のらくり」評価
- ・デザイン:A
- ・インパクト:A
- ・ユニーク:A
- ・コスパ:B
- ・口コミ度:A
- ・アジワイ:A
- ■総合評価
- ★★★(松)
- ■商品情報
- 【商品名】丸(maro)|十火
- 【価格】1箱20粒:630円、ハーフサイズ:368円(各税込)
- 【製造者】とよす株式会社
- 【H.P.】十火ホームページ
●店舗地図
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