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「榊原式シンプル思考力」

2009年08月18日
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元大蔵省、財務官として外国為替への積極的な介入を行い「ミスター円」と呼ばれ、90年代の日本経済を支えて来た重要人物。現在は、早稲田大学の教授として活躍。
現在、未曾有の世界的不況の最中、消費中心であった現代社会を江戸文化などをヒントに、「モノからこゝろと身体」へ立ち返る「原点回帰」の姿を非常にわかりやすく説いた書籍。
本書の中で、環境・自然・健康・文化をキーワードに今後の私たちの生活が変化するであろうポイントを解説。その中で農業を今後の成長産業として挙げている。
国が改善すべき点としては、箱もの建設や「ばらまき援助」を見直し、個々の「プロフェッショナルな生産者」に対してITなどのフォローアップにより独自市場への参入援助などで、農家や生産物のブランド力を高めることの必要性と、農業にも製品管理、情報法管理、サプライチェーン、マーケティングを応用させることを本書で提案している。
また、日本の農産物を世界に向けて輸出拡大させていくためにも、私たち自身が日本食の良さや旬の食材に対する知識をもち、外に向けて説明できるようにすべきではないかと問題提起をしている。
榊原氏は本書のなかで以下のようにメッセージが記されている。
「食はある意味では生活の中心ですし、また食文化も各国の文化の中心です。」
私たちの日常における食生活は、欧米化されたスタイルを多く享受してきました。「原点回帰」において食を見直し、その生産現場である日本の自然環境をも考えるこが重要であると本書は改めて気づかせてくれる良書です。
                
                    

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